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消費税を上げるかどうかではない、議論をしよう。

日経ビジネス2012.5.28号の澤上氏のコラムが秀逸だった。
政治家が今すべき5つのこと」(日経ビジネスDigital)
※「日経ビジネスDigital」の購読者のみ


政治のことをとやかく言いたくはないのだけれど、澤上氏の言い分には膝を打った。
「これだけのことを5年以内に実現させて、日本を元気にしよう」という明確な政策綱領を打ち出せばいいではないか、として、5つの政策提案をしている。

いやこれが『全くその通りだ』と言いたくなる妙案なのだ。

  1. 消費税は社会福祉税に切り替え、毎年2%ずつ引き上げて15%にする。
  2. 国民共通番号(納税者番号)の導入を急ぐ。
  3. 法人税を20%台に引き下げる。
  4. 規制の大幅緩和と民営化により、行政の簡素化と地方分権化を実現する。
  5. 社会福祉税を15%に引き上げることで、積立型国民年金を廃止する。


勿論、この見出しにしてしまうと誤解が生まれる項目もあるだろうが、そこは記事を読んでいただきたい。
きちんと、このことで生じる祖語などを取り上げ、説明をしてくれている。

現在最も重要なことは、このままの財政では、日本は経済的に沈没するということだ。
その要因は、当たり前だが、収入より支出が多く、財政赤字が慢性的に続いていることであり、たぶん、それを解決するのは、政治家ではなく、我々国民だという当事者意識が必要なのだ。

間接税である消費税は、手っ取り早く、公正に税収入をベースアップできる方法だ。
一様に関係があることだけに、そのことに議論が集中しているように思えるが、本当に大切なことは、収入と支出のバランスの問題であり、収入を上げるべきところで上げ、支出を最小限にすると同時に、その使い道を国民の繁栄や生活の安全に、“正当に”配分していくことだ。

より多くの時間をそうしたことに使いたいものだし、澤上氏の提案される政策案は真っ当にして、国民皆に対して、より真摯で公平なのではないかと感じられたので、紹介した。


願わくば、消費税を「東電、公的資金1兆円」なんてことに使うのが正しいのかどうか、本当に国民の民意と言うものが反映される政治になってほしいと思うのだけれど…。

Business & Finance * 19:48 * comments(64) * trackbacks(0)

起業時に導入するビジネスツール ベスト5

起業時に導入するビジネスツールのランキングを友人から教えてもらった。
ベンチャー企業が起業時に導入するビジネスツール ベスト5
  ― 米 BestVendor 調べ(japan.internet.com)

興味がある方は、是非リンク先のページを見てください。
面白いのは、ベスト5と言っても、明らかに一択なサービスもあるし、
3位まではどっこいどっこいみたいなものもあって、動向を知ることができる。

例えば、Eメールは、
1.Google Apps 2.Outlook 3.Go Daddy 4.Rackspace 5.1-AND-1
となっているが、回答シェアでは
57% 13% 4%
と圧倒的になってしまっていて、2位以下は全く健闘していないことが分かる。(笑)


当たり前だけれど、起業時お金がないベンチャーにとって、
無料もしくはそれに近い料金で利用できるビジネスツールは、非常にありがたい。
そして、それらを可能としているのがSaaSであり、中心的存在は当然Googleだ。

ビジネスで利用するには、それなりに信頼性が求められるが、
無料であり、なおかつ信頼性を得るまでに成長しているサービスが、
これほど揃っている環境は、5年前と比べると雲泥の差。

起業は、どんどんとコストがかからなくなり、
リスクを最小限にすることができるようになってきている。
そう考えたとき、大企業と言われる会社の多くが、今のままでいいのだろうか?
と疑問を持たざるを得ない。

今のままというのは、社内システムに対して条件反射的に言われる、
自社サーバ、自社システム、自社内運営という習慣や思い込みのことだ。

ソフトバンク通信3社、Google Appsを全社導入--2万6000人が利用開始(ZDNet)


ソフトバンクは、動いた。
大人の理由“も”あるのだろうが、それでもこれは「おっ」と思うに充分だ。
利用料無料(個人ユーザ)のGmailが登場した当時、誰がこれをビジネス用途として使うと想像しただろうか。
しかしもう既に、こうした社内の最重要インフラでさえ、クラウド上で管理されるようになりつつあるのだ。
「無料=それなり(サポートがなく粗悪)」の構図は、もはやクラウド・サービスにおける方程式ではなくなった。

勿論、ベンチャーのような規模が小さな企業だからこそ、有用なものもある。
しかし、これらがインターネット上、そして大事なのはブラウザ上から利用できる環境であり、システム管理にそれ程の手間がかからないということなのだ。

社員のID管理から始まり、様々なアプリケーションや社内インフラの管理に忙殺されている情報管理部門。
より切実なことは、昔はもてはやされた時代もあったIT部門は、今や単なる重労働部門となり、保守に追い立てられ、クリエイティブな仕事などとはまったく無縁で、地味で、楽しくない仕事になっているということだ。

つまりそれは、図らずも自社のIT化が進み、他の部門が効率化され、情報共有が進んだにも関わらず、IT部門だけが、生産性を下げ、お荷物化している現状。

このランキングを見て「ベンチャーだからね」と思ったら、
あなたの会社の退化は始まっている…。


P.S
いや、何も言うまい。(笑)

Business & Finance * 18:25 * comments(59) * trackbacks(0)

三度「弾丸トラベラー」#2 〜in 中国, 舟山

上海浦東空港から磁浮(リニアモーターカー)に乗る。
以前来た時、最高時速が400Kmは出たはずだけれど、今回は300Kmオーバー止まり。

そこから地下鉄を乗り継ぎ。
着いた先で、高速バス。これに約4時間(!)乗車。
そこからタクシー。
で、最後はフェリーにて対岸まで。

飛行機-リニア-電車-バス-タクシーと、あらゆる交通手段を使って、
ざっと、8時間くらいの大移動。

いろんな意味でしびれます、ほんと。

Business & Finance * 23:19 * comments(69) * trackbacks(0)

三度「弾丸トラベラー」#1 〜in 中国, 上海

一路、上海へ。
本当は、上海よりもっと南? 船でしか行けない孤島に来ている。

得意の弾丸トラベルも、三度目となればお手の物だが、
今回ばかりは、色々なことがギリギリで、本当に大丈夫か? な状況だった。

まず、パスポートを確認したら期限切れで失効していて、
新しいものを受け取ったのは、出発の前々日。

そんな感じなので、チケットの発見も前日の午後。

しかも出発は、なぜか広島空港からで、当日朝一に羽田から広島に国内線で移動して、
すぐに広島空港から国際線に乗り換えて移動!
そもそも国内線の到着から、国際線の出発まで、時刻表できっかり1時間しかない。
天候不順などで到着が遅れたり、他の空港に着陸なんてことになっていたら、、と考えるとぞっとする。(笑)

とまぁ、そんな感じで、なんとか滑り込んで、上海へ到着したものの、旅程は2泊3日!
行きと帰りでほぼ丸々移動日なので、現地での仕事は一日だけ。

10月末で上海万博は終わったものの、空港ではマスコットの「海宝」くんが出迎えてくれました。ww
なんともはや。


Business & Finance * 23:50 * comments(45) * trackbacks(0)

産業構造の大転換とこれから #3

1年前、
産業構造の大転換とこれから #1
産業構造の大転換とこれから #2
と題したエントリーをした。

…つづく はずだったが、随分と間が空いてしまった。。

しかし、その1年の間で何が起こっただろうか。
今日の日経にも中国が2011年からの10年間で、新エネルギー関連に65兆円の投資を行う予定だと掲載しているように、少なくとも化石燃料から、再生可能エネルギーへの“エネルギーシフト”は間違いなく加速してきているし、それらを統合して『スマートグリッド』という言葉が本格的に普及し始めている。

先にエントリーした際には、
今までの産業構造の大転換点で生まれたのは、エネルギー資源と動力機関の発明・発展と同時に、移動・輸送手段の変化とそれに呼応した生活環境の変化だ。

として、
生活構造の転換はこの流れでは起こりそうにない

と結んだ。

1年後の今日、もはやモーダルの流れ以上に、一般の家庭や生活に直接的に関わる、いわゆるスマートシティ化や、それはすなわちライフスタイル全般の変化が促されていく流れへと移ってきている。

そのコンテキストの中では、もはや「産業構造の大転換の後に、何が起こるのか」ではなく、わたしたちの生活環境を劇的に変化させることによって、新しい未来像に合わせて、今後の産業構造の転換が起こっていくことになると考えるのが、適切なのだろう。


わたし自身も『スマートグリッド』に携わり始めた。
新しい潮流が今そこにあることを、ひしひしと感じているし、自然とワクワクしてしまう。
何故なら、似ているのだ。
仕事をし始めてすぐに、爆発的に普及し始めた情報通信技術としての“インターネット”に。

スマートグリッドは、エネルギー版インターネットだ。
とするなら、これから何かが起こる予感だけは、間違いがなさそうだが、果たして…。


…つづく 

Business & Finance * 14:24 * comments(18) * trackbacks(0)

よい組織にいないとすぐに分かった

少し前、NHKの『クローズアップ現代』でドラッカー特集が放映された。

「“良い組織”であるかどうかを判断する3つの質問」
としてドラッカーの言葉が紹介された。

・会社で敬意を払われているか?

・仕事上の能力を高めようと思ったとき、会社は応援してくれるか?

・あなたが貢献してくれることを会社は知っているか?


今いる組織で人こそ最大の資産であると認識されているだろうか。
であるなら、当たり前にこのような風土が醸成されているだろう。

わたしは今いる組織にて、このいずれの質問にも「Yes」と回答できない。
改めて理解する。わたしは今『よい組織にいない』のだと。


Business & Finance * 07:58 * comments(12) * trackbacks(0)

産業構造の大転換とこれから #2

2009年6月22号の日経ビジネスでは、「ハイブリッドカー 自動車産業の救世主なのか」と題して、特集を組んでいる。

先週【産業構造の大転換とこれから #1】というエントリーを書いた直後だけに、興味深く読んだ。

先のエントリーで、資源エネルギーの転換とそれに伴う、動力機関の変化が起こるだろうと書いた。自動車産業では一つの答えとして、“電気・電池”こそが次のエネルギーとして採用され、劇的なスピードで変化が起こっている。

では、次世代エネルギー資源は“電気・電池”なのだろうか?
わたしはこの答えに疑問を持ち続けている。

ここで問いたいのは、今後10年のことではない。
上記のように、産業構造の大転換によって、内燃機関が蒸気機関に完全に取って代わり、“原油”が100年の繁栄を謳歌するのに匹敵する「次世代」という意味だが、その意味では“電気・電池”は脆弱ではないだろうか、ということだ。


かねてより、先進的に動力機関が発展してきたのは、船舶の世界だ。
現在考えられるほとんどのエネルギーを世界で最初に動力源として試してきているのは、船舶だと言っても過言ではない。

オール等の人力から始まって、幌を用いた風力、蒸気機関、内燃機関はもとより、ガス・タービン、電気推進、原子力、果ては超電導!(失敗だったけれど)までも。

それでも、性能、経済性、安全性などを加味したうえで、やはりディーゼル・エンジンがもう随分と長い間、鎮座している。原子力では、一度動かすと給油などのエネルギー補給なしに、3年以上動き続けるのだが、やはり安全性やメンテナンス性などが犠牲になるからだ。
それはさておき、船舶の世界でこうした状況であるのを考えると、ますます次世代エネルギーの姿が見えなくなってしまう。


今までの産業構造の大転換点で生まれたのは、エネルギー資源と動力機関の発明・発展と同時に、移動・輸送手段の変化とそれに呼応した生活環境の変化だ。

つまり、蒸気期間の発展により、機関車や船舶が多くの人や貨物を一度に大量に、且つ遠くまで運ぶことになった。
内燃機関は自動車を生み、個人が自由に長距離をピンポイントに移動し、貨物の個別輸送を可能とした。
しかし、今の流れである電池とモーターは、こうした移動・輸送手段を変える流れにあるようには思えない。
あくまでも自動車であり、鉄道(リニアモーター)であることに変わりはない。
(もしかすると、将来それらが達成される可能性は否定できないが)

いや、もしかしたら、今後のエネルギー資源の転換は、100年ももたないのかもしれない。50年ぐらいでまた次の転換点がくるのだとしたら、“電気・電池”は最適な選択肢になりえる。

とはいえ、生活構造の転換はこの流れでは起こりそうにない。


つづく。

Business & Finance * 20:52 * comments(6) * trackbacks(0)

産業構造の大転換とこれから #1

“100年に一度”という枕詞がアイコンになっている。
こうした言葉がいとも容易く使われることが健康的でないことは確かながら、その是非についての議論は他に譲ることとして、少なくともリーマン・ブラザーズの破綻を機に、雪崩を打ったように、今まででは考えられなかった規模の出来事が続いている。

「世界一」は過去の栄光。
もはや「世界一」は破綻への代名詞化しつつある。
世界一の金融屋、世界一の保険屋、世界一の自動車屋…。
20世紀のアメリカが誇った「大きさ」が脆くも崩れおちている。

これらの意味するところは、多くの識者の方が言われるように、産業構造の大転換点に差し掛かっているということを示唆しているのだろう。
そしてそれは同時に、エネルギー資源の転換を伴う、社会構造そのものの変化へとつながっていく。
これが“100年に一度”の本質なのではないか。

過去大まかに言うと、【石炭】 ⇒ 【蒸気】 ⇒ 【原油】と約100年ごとにエネルギー資源の転換とそれを利用する動力機関が変化し、それらは移動・輸送形態を一変させることになった。
それはすなわち、わたしたちの生活環境そのものを転換させることと等しく、それに応じて生活圏、経済圏、それらを含む社会構造を変えていくことにつながってきた。

今回のGMの破綻は、石油(ガソリン)を燃やすエンジンでは、もうダメだ。ということへの自然摂理的メッセージではなかったか。

今後、社会構造はどのように変化していくのか?
たまには、少しまじめに考えてみることにしよう。


つづく。

Business & Finance * 18:59 * comments(57) * trackbacks(0)

ブランド・ジャパン2009

日経BPコンサルティングが行っている「ブランド・ジャパン 2009」の調査結果が発表されている。
>>「ブランド・ジャパン 2009
当ブログでの昨年のエントリーはこちら。【ブランド力と革新性は呼応するか

消費者による評価(B to C)、ビジネスパーソンによる評価(B to B)のいづれもで、1位は昨年と変わらず評価された任天堂、トヨタ自動車が連覇した結果となっている。

とりわけ、任天堂は「Wii」が昨年の54位からジャンプアップした結果、「ニンテンドーDS」と共に主力製品が20位までに入っている。これはかなり凄い。

消費者による評価ビジネスパーソンによる評価
1.Nintendo 任天堂トヨタ自動車
2.Google グーグルパナソニック
3.SONY ソニー本田技研工業
4.STUDIO GHIBLI スタジオジブリソニー
5.Panasonic パナソニック任天堂
6.NINTENDO DS ニンテンドーDSグーグル
7.UNIQLO ユニクロシャープ
8.SHARP シャープマイクロソフト
9.SUNTORY サントリーキヤノン
10.Windowsアップル
11.TOKYU HANDS 東急ハンズ日産自動車
12.Disney ディズニー日清食品
13.Häagen-Dazs ハーゲンダッツキリンビール
14.フジテレビサントリー
15.Microsoft マイクロソフトアサヒビール
16.McDonald's マクドナルドソフトバンクモバイル
17.Wiiジャパネットたかた
18.YAHOO! ヤフー花王
19.MUJI 無印良品セブン&アイ・ホールディングス
20.iPodヤフー


レポートでは、グーグル、パナソニック、ユニクロ、サントリーの上昇について強調されている。いづれも、昨年のふたケタ台からトップテン入りの躍進によるところが大きい。

私も「金麦」「ザ・プレミアム・モルツ」が牽引している、サントリーの躍進に注目した。
従来「ヱビスビール」が担っていた高級ビールという市場を再開拓し、根付かせた「ザ・プレミアム・モルツ」の製品戦略は、素直にすごいと思う。
ちなみにサントリー私も愛飲しているし。(笑)

また別の意味で、ソニーの底堅さにも驚かされた。
次世代DVD規格として、ブルーレイ陣営の勝ち残りは大きいインパクトがあり、集中投下した矢沢永吉さんが出演するCMにより、認知は向上したようだ。
インターワイヤードが実施した調査でも、「ブルーレイ」と聞いて消費者が思い浮かべるイメージ(自由回答)は、5人に1人が「SONY」を挙げてトップ。以下「矢沢永吉」と続くとされていることでも分かる。

しかし私がこの中で違和感を覚えたのは、ソニーだけだ。
以前ほどのブランド力を感じなくなっているし、かつてのような斬新さ、革新的な「ものづくり」の精神や、欲しいと思わせるだけの製品がない。

かなり多くのソニー製品を持っているが、後継機を買う場合にソニー製にこだわりがなくなっているような気がする。というか、ソニーが魅力ある製品を出してくれないから、買い替えていないというのが正しいかもしれない。


日経ビジネスでは、不況下での調査(昨年11月)だったために、景況感という因子が盛り込まれているように記事になっているが、本当の意味では来年の結果のほうが、より強くそうした状況を反映するだろう。

そういう観点からも、早くも来年の結果が楽しみだし、この環境下で支持されるブランド戦略、マーケティング戦略は、今後多くの企業で参考になるはずだ。


Business & Finance * 20:02 * comments(17) * trackbacks(0)

頑張っている三洋電機のことも書いておこう

2006年2月28日のエントリー【増資を決めた三洋電機の生きる道】で、

   ここ数年で電気産業分野の淘汰が始まるだろう。
   間違いなく三洋電機はその筆頭となるはずだ。

と書いている。

いみじくもパナソニックが引き金を引くことで、そのような形になりそうだ。

パナソニックが三洋電買収へ、金融3社と株式取得交渉(ロイター)
パナソニックの三洋電子会社化、両社首脳が基本合意=関係筋(ロイター)
パナソニックの三洋買収、円高逆手に海外勢出し抜いた戦略の可能性(ロイター)



何かの拍子に、「最近、三洋電機頑張ってるよね」と思って、少し前にこのエントリーを準備していた。2年前に辛辣なことを書いていたから、頑張っていることも書いておかないと公平じゃないな、と。

その矢先に、買収発表があって驚いたが、関係各社の『機は熟した』ということだろう。

中でも、ゴールドマン・サックスの思惑は大きく影響しているはずだ。
先日、四半期ベースで上場来初の赤字となることを発表し、株価が急降下している。
今回の金融危機でも、最も大きな損失を被る企業の一つと言える。
その意味でも、可能なところから、価値があるうちに投資回収しておきたいことだろう。


買収する側のパナソニックが考える“うま味”は当然としても、三洋電機にしても悪い話だとは思っていないはずだ。

自力再建という目標に向かっていた社員や関係者にしてみれば、悔しい思いは残るだろうし、ゆくゆくは「SANYO」ブランドの消滅につながると思われるだけに、寂しさもあるだろう。
しかし、世界で戦っていく体力、ブランド、技術力は、パナソニックが持っているものと融合されることで、格段に飛躍する可能性がある。

それに、良くも悪くも大衆化することが得意なパナソニックの中に、ピリッとしたスパイスを効かせられる三洋の持ち味は、力を発揮できる場がある。

『エネループ』は言わずもがな、『AQUA』では流行り始めたドラム式洗濯乾燥機市場に、空気(オゾン)で洗うという全く新しいコンセプトを持ち込んで、評価を得ている。
『ザクティ』は、わたしの周りでも持っている人(ファン)の多いガジェットの一つだ。

もし買収が実現すれば、白物家電や情報家電に類するこれらの事業は、パナソニックの商品構成との統廃合がなされるはずだ。
しかし、その特異性はパナソニックに真似のできない分野として、エッセンスが残っていくだろう。


この情勢下、今、勝負の時だろうと思う。
日本を下支えする電気業界。2社の英断に期待している。


Business & Finance * 15:32 * comments(17) * trackbacks(0)

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