ブランド・ジャパン2009
2009.04.22 Wednesday
日経BPコンサルティングが行っている「ブランド・ジャパン 2009」の調査結果が発表されている。
>>「ブランド・ジャパン 2009」
当ブログでの昨年のエントリーはこちら。【ブランド力と革新性は呼応するか】
消費者による評価(B to C)、ビジネスパーソンによる評価(B to B)のいづれもで、1位は昨年と変わらず評価された任天堂、トヨタ自動車が連覇した結果となっている。
とりわけ、任天堂は「Wii」が昨年の54位からジャンプアップした結果、「ニンテンドーDS」と共に主力製品が20位までに入っている。これはかなり凄い。
レポートでは、グーグル、パナソニック、ユニクロ、サントリーの上昇について強調されている。いづれも、昨年のふたケタ台からトップテン入りの躍進によるところが大きい。
私も「金麦」「ザ・プレミアム・モルツ」が牽引している、サントリーの躍進に注目した。
従来「ヱビスビール」が担っていた高級ビールという市場を再開拓し、根付かせた「ザ・プレミアム・モルツ」の製品戦略は、素直にすごいと思う。
ちなみにサントリー私も愛飲しているし。(笑)
また別の意味で、ソニーの底堅さにも驚かされた。
次世代DVD規格として、ブルーレイ陣営の勝ち残りは大きいインパクトがあり、集中投下した矢沢永吉さんが出演するCMにより、認知は向上したようだ。
インターワイヤードが実施した調査でも、「ブルーレイ」と聞いて消費者が思い浮かべるイメージ(自由回答)は、5人に1人が「SONY」を挙げてトップ。以下「矢沢永吉」と続くとされていることでも分かる。
しかし私がこの中で違和感を覚えたのは、ソニーだけだ。
以前ほどのブランド力を感じなくなっているし、かつてのような斬新さ、革新的な「ものづくり」の精神や、欲しいと思わせるだけの製品がない。
かなり多くのソニー製品を持っているが、後継機を買う場合にソニー製にこだわりがなくなっているような気がする。というか、ソニーが魅力ある製品を出してくれないから、買い替えていないというのが正しいかもしれない。
日経ビジネスでは、不況下での調査(昨年11月)だったために、景況感という因子が盛り込まれているように記事になっているが、本当の意味では来年の結果のほうが、より強くそうした状況を反映するだろう。
そういう観点からも、早くも来年の結果が楽しみだし、この環境下で支持されるブランド戦略、マーケティング戦略は、今後多くの企業で参考になるはずだ。
>>「ブランド・ジャパン 2009」
当ブログでの昨年のエントリーはこちら。【ブランド力と革新性は呼応するか】
消費者による評価(B to C)、ビジネスパーソンによる評価(B to B)のいづれもで、1位は昨年と変わらず評価された任天堂、トヨタ自動車が連覇した結果となっている。
とりわけ、任天堂は「Wii」が昨年の54位からジャンプアップした結果、「ニンテンドーDS」と共に主力製品が20位までに入っている。これはかなり凄い。
消費者による評価 | ビジネスパーソンによる評価 | |
1. | Nintendo 任天堂 | トヨタ自動車 |
2. | Google グーグル | パナソニック |
3. | SONY ソニー | 本田技研工業 |
4. | STUDIO GHIBLI スタジオジブリ | ソニー |
5. | Panasonic パナソニック | 任天堂 |
6. | NINTENDO DS ニンテンドーDS | グーグル |
7. | UNIQLO ユニクロ | シャープ |
8. | SHARP シャープ | マイクロソフト |
9. | SUNTORY サントリー | キヤノン |
10. | Windows | アップル |
11. | TOKYU HANDS 東急ハンズ | 日産自動車 |
12. | Disney ディズニー | 日清食品 |
13. | Häagen-Dazs ハーゲンダッツ | キリンビール |
14. | フジテレビ | サントリー |
15. | Microsoft マイクロソフト | アサヒビール |
16. | McDonald's マクドナルド | ソフトバンクモバイル |
17. | Wii | ジャパネットたかた |
18. | YAHOO! ヤフー | 花王 |
19. | MUJI 無印良品 | セブン&アイ・ホールディングス |
20. | iPod | ヤフー |
レポートでは、グーグル、パナソニック、ユニクロ、サントリーの上昇について強調されている。いづれも、昨年のふたケタ台からトップテン入りの躍進によるところが大きい。
私も「金麦」「ザ・プレミアム・モルツ」が牽引している、サントリーの躍進に注目した。
従来「ヱビスビール」が担っていた高級ビールという市場を再開拓し、根付かせた「ザ・プレミアム・モルツ」の製品戦略は、素直にすごいと思う。
ちなみにサントリー私も愛飲しているし。(笑)
また別の意味で、ソニーの底堅さにも驚かされた。
次世代DVD規格として、ブルーレイ陣営の勝ち残りは大きいインパクトがあり、集中投下した矢沢永吉さんが出演するCMにより、認知は向上したようだ。
インターワイヤードが実施した調査でも、「ブルーレイ」と聞いて消費者が思い浮かべるイメージ(自由回答)は、5人に1人が「SONY」を挙げてトップ。以下「矢沢永吉」と続くとされていることでも分かる。
しかし私がこの中で違和感を覚えたのは、ソニーだけだ。
以前ほどのブランド力を感じなくなっているし、かつてのような斬新さ、革新的な「ものづくり」の精神や、欲しいと思わせるだけの製品がない。
かなり多くのソニー製品を持っているが、後継機を買う場合にソニー製にこだわりがなくなっているような気がする。というか、ソニーが魅力ある製品を出してくれないから、買い替えていないというのが正しいかもしれない。
日経ビジネスでは、不況下での調査(昨年11月)だったために、景況感という因子が盛り込まれているように記事になっているが、本当の意味では来年の結果のほうが、より強くそうした状況を反映するだろう。
そういう観点からも、早くも来年の結果が楽しみだし、この環境下で支持されるブランド戦略、マーケティング戦略は、今後多くの企業で参考になるはずだ。