<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

なでしこジャパン、いざ決勝へ!

ベスト4とファイナリストの間には、越えられない壁がある。
W杯の決勝となれば、それはそれは想像を絶する壁だ。

ライバルたちが自滅して残ったのではない。
今まで築かれた強豪という名のプライドを持った国々を打ち破って、
この舞台に勝ち上がってきた。

負けても銀メダルだと誰かが感想を漏らしていたが、それではダメだ。
決勝は勝たなければ意味がない。

決勝を勝ち、優勝したとき、
「なでしこジャパン」について、もう一度エントリーしよう。

そのために絶対にワールドカップを日本に持って帰ってくれ。

フォルツァ!


Sports * 17:16 * comments(25) * trackbacks(0)

バルセロナの強さは尋常じゃない

FCバルセロナが圧倒的な強さを見せつけて、今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグが幕を閉じた。
決勝戦の相手、マンチェスター・ユナイテッドFCがまるで高校生か何かのように見えるほど、象徴的なゲームだった。

決勝でマンチェスターが存在感を示したのは、ゲーム開始後10分間のみ。
それ以降、手のつけられなくなったバルセロナのまさに独壇場。

今大会は、バルセロナとリオネル・メッシ選手のための舞台。
そう言わざるを得ないものが、そこにはあった。

メッシだけで言うと、この数年の安定感はどこからくるのだろうか。
キャリア・ピークによく起こる“他者を寄せ付けない輝き”を放つ選手は、これまでにも代わる代わる存在した。
かつてのロナウジーニョやカカ、クリスチアーノ・ロナウドといったバロンドールに選出された選手たちがいい例だ。

しかし、メッシに至ってはそれらの選手と比べても、ここ数年の安定感は類を見ない。
チャンピオンズリーグ3年連続の得点王(まさに偉業!)の活躍でバルセロナをけん引し、彼がボールを持った時の怖さ、閃き、何かをおこす期待感は、他の追随を許さない。

そのことは、今大会での「被ファウル数」が図抜けて一番多いことでも証明されている。
とにかくメッシが数多くボールに触ると、リズムが生まれ、そして決定機が演出される。



レアル・マドリードとの準決勝1stレグ。
このゲームでもメッシは2ゴールを決めたが、特に2ゴール目を見れば、それがどういうことなのか分かってもらえるだろうか。


01-02シーズンのレアル・マドリードが、銀河系一強いと言われた(神がかったジダンがいた)が、そのレジェンドとやっても、今のバルセロナは圧勝してしまうかもしれない。

Sports * 18:37 * comments(111) * trackbacks(0)

オーバーテイク・キング 〜小林可夢偉選手へ

今年もF1に関するエントリーをしないまま、日本グランプリまで過ぎてしまった。
観た人も多く今更感いっぱいだろうが、今年の日本グランプリは、今までにないほど興奮するものだった。

チャンピオン争いは混とんとし、未だ5名がチャンピオンへの挑戦権を有したまま、日本グランプリを迎えたことは、当然楽しみを増長してはいたが、何よりも小林可夢偉選手だけを見ていても、今年の鈴鹿は充分に楽しめた。

鈴鹿サーキットは、世界随一のテクニカル・サーキットで、それだけに抜きどころが非常に少ない。
と同時に、現代F1のレース・ストラテジーでは、無理なオーバーテイクをするためにタイヤを痛めて走るよりも、タイヤ交換の微妙な差異を利用した、ピット作戦で相手を抜くのが主流だ。

古き良きレースの醍醐味一つは、抜きつ抜かれつの競り合いにあったはずだが、最近はこうした光景が見られるのは、スタート直後にしかなく、単独走行によるタイム・スプリントを延々と繰り広げる形になってしまっている。

けれど、可夢偉選手は別だ。
コンサバティブなレース戦略を立てる他のドライバーとは意を別にして、タイヤを極限までマネジメントしながら、自分の前を走るマシンを抜き去ることこそ、彼が走る意義だと言わんばかりに、果敢に攻め、そしてパッシングする。

今レースで圧巻だったのは、鈴鹿のヘアピンを外からオーバーテイクしたシーン。
今まで何度も鈴鹿のレースを観ているが、明らかに遅いクルマをパスする場合を別にして、ヘアピンのブレーキングで、外から仕掛けるドライバーはいなかった。

大歓声を上げて大興奮したのは、想像の通りだ。

海外では、“オーバーテイク・キング”と評され始めた可夢偉選手。
何より、タイムがうんぬんではなく、誰にでも分かりやすく、前を走るやつより速いんだということを証明するために、そして日本でのモータースポーツの火を消さないためにも、日本の未来を背負っていると言ってはばからない姿勢が、あの痛快なオーバーテイク至上主義につながっているのかもしれない。

彼の走りは危なっかしいと言われることもあるが、あのレイト・ブレーキングは相当のドライビング・スキルと自信がなければ、成し得ないものだ。

分かりやすく、そして痛快なシーンを演出する“オーバーテイク”は、可夢偉選手の真骨頂といえる。
彼のドライビングは、ファンのみならず、レース関係者に初心に抱いたワクワク感を思い起こさせるに充分だろう。

彼のオーバーテイクに、世界が注目している。


Sports * 16:06 * comments(55) * trackbacks(0)

[W杯] 負けたことより、スペインと戦うチャンスを逸したことが悔しい

かなり善戦したとは思う。
けれど、日本代表にはあと一つピースが足りなかった。
勝ち残るに値するチームであるべき、残り一つのピースが――。

決勝トーナメント1回戦、ともに初のベスト8進出をかけパラグアイと対戦した日本代表は、延長戦までをスコアレス・ドローで戦い終え、PK戦によって敗れた。

W杯のPK戦は、過去に何度もドラマを演じてきた。
PK戦というのは、勝ち残ったチームの印象は消えてなくなる。
記憶に残るのは、えてしてゴールを外したキッカーにとどまり、その悲劇でありながら、あまりに鮮明な映像のみに支配されるからだ。

そうした意味では、今大会台風の目となった日本は、多くの人の記憶にとどまることだろう。
ただ、クリスティアーノ・ロナウドを要するポルトガルでさえ、ベスト16で敗退した。
ワールドカップとは、そういうものだ。


負けたことは悔しいし、期待させるチームに大会を通じて成長してきたところなだけに、もう一つ勝ってほしかったとは思う。
しかしもっと残念なことは、W杯という舞台で、今まさに最強である本気のスペインと戦うチャンスを逃してしまったことだ。

そのことこそを、負けるべくして負けたゲームこそを、しっかりと積み重ねて日本は脅威のチームであることを、今後世界に認識させなくてはならない。


世界は本田選手のフリーキックに魅了された。
しかし、日本のサッカーに世界は魅了されていない。


少しずつ未来の日本代表が背負うべきものが増える。
その重みこそが、代表として戦う唯一の糧となるだろう。

未来の日本代表たちへ。


Sports * 15:54 * comments(49) * trackbacks(0)

[W杯] 2試合終了 - グループリーグの行方

グループリーグの2試合が終了し、既に突破と敗退が確定した国がでてきた。
今回のワールドカップの特長として、強国と見られていたヨーロッパの国々が苦戦している。


グループAでは、フランスに勝ちがなく、得点さえあげていない。
グループBでは、韓国が気を吐く中、ナイジェリアに赤信号が灯る。
グループCでは、イングランドが低迷を極めている。
グループDでは、ガーナが勝ち点を重ねているものの、ドイツが苦戦している。
グループEでは、オランダが順当。日本の頑張りが光る。
グループFでは、イタリアに勝ちがなく、何かちぐはぐだ。
グループGでは、ブラジルの強さが光り、ポルトガルのエンジンがかかってきた。
グループHでは、スペインが波に乗ってきたチリとの対戦を控え、黄色信号だ。

中でもグループCとグループFは、イングランドとイタリアの不振によって、勝ち点が少ないまま大混戦におちいっている。

特に残念なのは、イングランドの戦績だ。
今大会はカペッロ監督によって、ジェラード、ランパードを同時に起用することに成功し、ルーニーとともにキャリアピークの選手たちが多いために、大爆発するのではないかと思っていた。

同じく決勝進出を予想したスペインも元気がない。
予選を全勝した、あの圧倒的な強さはどこへやら。
最終戦がチリだけに、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。


予想を上回って良かったのは、ブラジル。
ドゥンガ監督の選手起用が面白みを奪っていて、あまり注目していなかったが、やはり大舞台には揃えてくるしたたかさがある。
最終戦は、ポルトガルとの大一番! これは見逃せない一戦になる。


今日からのグループリーグ最終戦の見どころは、

A:
2試合とも大注目。南アフリカがホスト国として意地を見せるか。
フランスはとにかく勝ちが必要だが、ウルグアイvsメキシコが引き分けると予選敗退。

B:
アルゼンチンはあれだけ予選を苦労したのがウソのような輝きを放つ。
2位グループが熾烈で、韓国が抜けられるか、ナイジェリアが踏ん張るか。最大試練のとき。

C:
とにかくイングランドには勝ちが必要。
2試合ともアルジェリア、スロベニアの頑張りが肝を握る。

D:
ここはドイツとガーナの直接対決にかかってくる。
ガーナがもう一波乱起こすか!?

E:
日本の突破には、引き分け以上が必要となるが、
デンマーク相手に引き分けを狙って取れるほど地力がないだけに、勝ちにこだわりたい。
世界に注目されるライジング・サンとなれるか?

F:
イタリアは勝ちが必要。
カテナチオが脆弱なだけに、どちらにしても得点が欲しい。

G:
ここはもう、ブラジルvsポルトガルに注目せざるを得ない。
ポルトガルもほぼリーグ突破が確定しているだけに、ガチンコで1位通過を狙ってもらいたい。
もしかするとグループリーグながら、失うものがないだけに、今大会のベストゲームになるかもしれない。

H:
スペインの突破には勝ちが必要だ。
ただし、たとえ勝ったとしてもスイスの結果次第なだけに、ヒヤヒヤもの。
この低迷感をしっかりと打破しないと、決勝トーナメントでも間違いなく苦労するはず。


さぁ、今週末には、ベスト16が出そろう。
わたしの予想は当たっているだろうか?

勿論、日本がグループリーグを突破することを願っているし、それによって予想が外れることは大いなる喜びなのだが…。


Sports * 15:24 * comments(53) * trackbacks(0)

[W杯] さぁ、南アフリカ大会の準備をしよう!

明日に開幕が迫ったワールドカップ2010 南アフリカ大会。
そろそろ、もろもろの準備を始めなくては。

勿論、日本代表には注目しなくてはならないけれど、
目標に掲げる「ベスト4」は、相当困難な道のりだ。

グループリーグだけをみても、他に比べて日本の属するグループEは、特別激戦区だ。

まずグループリーグの勝ち残りを予想してみる。上から2チームが通過予想。
グループAフランス
メキシコ
南アフリカ
ウルグアイ
地元 南アフリカがどのくらい踏ん張るかが見どころ
とはいえ、ウルグアイも怖い存在
グループBアルゼンチン
ナイジェリア
韓国
ギリシャ
アジア屈指のタレントを誇る韓国がナイジェリアを食うと面白いが…
グループCイングランド
アメリカ
スロベニア
アルジェリア
ここは順当か
グループDドイツ
ガーナ
セルビア
オーストラリア
台風の目セルビアがガーナを食うか
グループEオランダ
デンマーク
日本
カメルーン
ここは本当に拮抗している。
デンマークよりカメルーンのほうが怖いか!?
頑張れニッポン!
グループFイタリア
パラグアイ
スロバキア
ニュージーランド
ここは順当か
グループGブラジル
ポルトガル
コートジボワール
北朝鮮
ここは順当か
ただコートジボワールがポルトガルを食ったりすると…
グループHスペイン
チリ
スイス
ホンジュラス
ここは順当か


チームの勝ち負けは勿論のこと、注目の選手も紹介しておく。
彼らのプレーは、サッカーを知らない人をも魅了する。

アルゼンチン:リオネル・メッシ
オランダ:ロッベン
ブラジル:カカ
ポルトガル:クリスティアーノ・ロナウド
スペイン:シャビ



決勝の予想は、イングランド vs スペイン

順当に進めば、両国は決勝で当たることができる。
世界サッカーを牽引する両国、そしてタレント。
この組み合わせは燃える!

いざ、決戦のとき。

Sports * 15:02 * comments(50) * trackbacks(0)

ストーブリーグの行方 〜F1 2010

いよいよ今シーズンのF1開幕まで、2週間を切った。
未だ最終的なエントリーチームもドライバーのラインナップも決まっていないという状況は、これだけ大きな興行では異常と言えるものの、F1の世界では割と当たり前にある。
今季のように、多くのドライバーが移籍したり、複数チームの撤退参入など、大きな変遷があるときによく見られる光景とはいえ、やはりやきもきするものだ。

今年こそ! と楽しみにしていたものの、佐藤琢磨選手がアメリカのインディに参戦することが発表され、残念ながら2008年以来のF1での勇姿を観ることは、叶わなかった。
とはいえ、これで俄然インディは面白くなる。全力でシーズンを追いたくなったのは確かで、日本でのインディ人気がより高まる可能性がある。
佐藤琢磨選手には、これまで走れなかった鬱憤を存分に晴らすべく、頑張ってほしい。


さて、今シーズンのレギュレーション変更と合わせて、現時点でのストーブリーグ状況を確認しておく。

昨季は、マシン形状(空力)のレギュレーションが大きく変更され、予期せぬ事態を巻き起こしたのは、記憶に新しい。
今季は、それにも増して多くのレギュレーションが変更されることで、よりエキサイティングな状況を作り出すかもしれない。


■2010年の主なレギュレーション変更

・ポイント制度の変更
 上位8名までだったポイント加算が、上位10名までに加算される。
 マシン数が増加することによる措置だが、これは大変なことになる予感。
 特に1位25pt、2位20pt、3位15ptと5ptずつの差がつくことは恐怖。
 今までのようにコツコツ型では取り返しがつかなくなることもある。
 以下、10-8-6-5-3-2-1ポイント。

・レース中の給油禁止
 でた、給油禁止。
 何年かに一度の割合で、給油と禁止を繰り返しているF1。
 環境への配慮もあるのだろうけれど、給油禁止は間違いなく面白みを半減させる。
 ただ、タイヤ交換の義務だけは負うことになっている。
 というわけで、最低1回のピットストップは行わないといけない。

・予選Q3での燃料
 昨季は、第一スティントを走るのに必要な燃料を積んでいた、予選Q3。
 今季は給油禁止に伴い、Q3でも最低燃料でアタックできる。
 ガチンコの予選は、興奮間違いなし。
 ただし、Q3に残ったマシンは、予選のタイヤをそのままレースで装着。
 これは、タイヤ選択も含めて、予選の戦い方は非常に難しくなるはず。

・フロントタイヤ トレッドの縮小
 一応、現在のマシン特性に適応したフロントタイヤ幅だと言われている。

・KERS
 KERSの使用は事実上禁止となる模様。

・マシン最低重量を620kgに引き上げ

・エンジン制限
 2010年も1シーズン8基のみ使用可能。
 1回のレースウィークエンドで追加できるユニットは1基までに制限。
 2基のエンジンを使用すると、そのレースと次のレースでグリッド10番降格。


現時点でのドライバーラインナップは、以下のようになるが、今季の楽しみの一つは、4人のチャンピオン経験者たちの勝負となるだろう。
ジェンソン・バトン選手、ルイス・ハミルトン選手、フェルナンド・アロンソ選手、ミハエル・シューマッハ選手。
帰ってきたミハエルは速いのか? フェラーリ移籍のアロンソは? マクラーレンの両雄は確執なく一年を戦い続けられるか?
熾烈なトップ争いに、ベッテルが絡み、混沌としたシーンを描くことができれば、退屈だった昨季の挽回よろしく、新F1創世記となるシーズンかもしれない。

また、日本人では、ザウバー:可夢偉の走りにも大いに期待したい。
加えて、セナの甥ブルーノの走り、そして参戦が危ぶまれているUSF1に代わって、ステファンGPが電撃参戦となれば、一貴選手にも出番が回ってくる。


■2010年 F1ドライバー

マクラーレン1. ジェンソン・バトン
2. ルイス・ハミルトン
メルセデスGP3. ミハエル・シューマッハ
4. ニコ・ロズベルグ
レッドブル5. セバスチャン・ベッテル
6. マーク・ウェバー
フェラーリ7. フェリペ・マッサ
8. フェルナンド・アロンソ
ウィリアムズ9. ルーベンス・バリチェロ
10. ニコ・ヒュルケンベルグ
ルノー11. ロバート・クビサ
12. ヴィタリー・ペトロフ
フォース・インディア14. エイドリアン・スーティル
15. ヴィタントニオ・リウッツィ
トロ・ロッソ16. セバスチャン・ブエミ
17. ハイメ・アルグエルスアリ
ロータス18. ヤルノ・トゥルーリ
19. ヘイキ・コバライネン
カンポス・メタF120. 未定
21. ブルーノ・セナ
USF122. ホセ・マリア・ロペス
23. 未定
ヴァージン・レーシング24. ティモ・グロック
25. ルーカス・ディ・グラッシ
ザウバー26. 小林可夢偉
27. ペドロ・デ・ラ・ロサ


どのような開幕が待ち受けているのか、今から待ち遠しい。
今季F1は、全19戦と11月まで楽しめる。より濃密で白熱したシーズンになるだろう。


P.S
わたし自身にも色々と激変の2010年。2ヵ月ほどもエントリーしなかったが、その間に生活環境までがらっと変わってしまった。今後もどうなるのか、まったく分からない。。

Sports * 17:43 * comments(52) * trackbacks(0)

FIFAクラブワールドカップ UAE 2009

『TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ UAE 2009』で欧州王者であるスペインのバルセロナが、南米王者であるアルゼンチンのエストゥディアンテスを延長戦となる激戦の末、2-1と逆転で破り、クラブ創設110年目にして、初のクラブ世界一の称号を手に入れた。

これほどまでにエキサイティングなゲームを観ることは、人生における至福の喜びの一つと言っていい。


ゲーム前半は完全にエストゥディアンテスに支配され、バルセロナは全く機能しなかった。

シャビ選手がボールに触る回数が少なく、イニエスタ選手がいない影響もあるのか、中盤でボールを回す機会が少ない。

バルセロナの戦い方は、中盤を中心とした圧倒的なボールポゼッションを得てリズムをつくり、前線のメッシ選手やイブラヒモビッチ選手などに当ててリズムを変え、ゴールへのストーリーを作る。

しかし、本ゲーム前半はこの形にすることができず、エストゥディアンテスの網にことごとくかかり、しかも1点を先制され、苦しくなっていた。

後半は、エストゥディアンテスは虎の子の1点を守り勝利する戦術をとったため、ある程度中盤が空き、ボールの支配率は上がってきたものの、今度はゴール前での守備の意識が高い相手に、なかなかゴールまでが遠かった。

このまま終わるかと思われた後半もギリギリになって、ようやくペドロ・ロドリゲス選手が得点を挙げることに成功する。

今シーズンのリーガ・エスパニョーラでも、何度も彼に助けられたバルセロナだが、このゲームでも監督の期待にきちんと応えた彼に救われた。

しかし、この得点、この選手(を含む多くの下部組織出身選手)こそが、今シーズンのバルセロナの本当の強さを象徴していると言っていい。

延長戦は、前半の戦い方から一変、守りに入って、しかも延長に持ち込まれたため、フィジカル、メンタルともに披露がピークに達していたエストゥディアンテスは、もはやバルセロナの敵ではなかった。

そしてついに、その瞬間が訪れる。

神の子メッシ。



サッカーに興味がない方も「リオネル・メッシ」という名前は、覚えておいたほうがいい。

今年は念願のバロンドールを獲得し、本ゲームの活躍により、FIFAの世界年間最優秀選手も獲得するだろう。

来年のワールドカップでは、彼こそが間違いなく最も注目すべき選手だ。


今年、6冠という恐ろしいほどの強さを見せつけたパーフェクト・チーム。
『バルセロナ』は何より欲しかった世界最強クラブの称号を得て、ついに完成形に辿りついた。
もしかすると、これほどの極みに達するクラブは今後現れないかもしれない。


FIFA Club World Cup UAE 2009 -PRESENTED BY TOYOTA
TOYOTAプレゼンツ FIFAクラブワールドカップUAE 2009(日本テレビ)



Sports * 18:06 * comments(52) * trackbacks(0)

WBC優勝に見るキャッチャーの重要性

第二回ワールドベースボールクラシックにて優勝した日本は、大会二連覇を達成した。
負けるべきところで負け、勝たなくてはいけないところで勝った、という意味では他を圧倒するほどの強さは見られなかったけれど、「優勝」という結果がすべてだ。

報道の多くは、イチロー選手の決勝タイムリーを称賛している。
「イチロー待ち」(チーム全体の出来がイチロー選手の結果がすべてだと言わんばかりのものを指す)の毎日の報道にはうんざりするものがあったが、本人曰く「持っている」天賦の才を充分に発揮し、帳尻を合わせて期待に応えるあたりは見事なものだった。

決勝に先発した岩隈投手、MVPを獲得した松坂投手、最後を締めたダルビッシュ投手と計算できるピッチャーがそろっていたことは、日本のアドバンテージだったし、イチロー選手はもとよりベストナインに選ばれた青木選手やケガで途中離脱を余儀なくされたが、中国戦、韓国戦とホームランを打った村田選手など、個々人の個性が発揮されていたように思う。

わたしは、中でも内川選手と城島選手がこのチームの立役者だったとみている。
攻撃の繋ぎとして、今大会の内川選手の勝負強さはピカイチだった。
加えて、投球数に制限が設けられたルールの中で、しっかりと投手をコントロールし、「打たれない投手陣」というイメージを作り上げた城島選手の功績は大きい。

キャッチャーは他のどのスポーツのどんなポジションよりも特異だ。
プレーしている最中に、自軍プレイヤーと違う方向を向くポジションは、キャッチャー以外にない。

フィールドを観察し、そこからどれだけの情報を得られるか、そして今の状況を把握し、どのような戦術で守るのか。
フィールドすべてを見ることができるだけに、その判断能力を含めたスキルの違いは、チームの戦い方を決定づけてしまう。
そのタクトを振れるのは、キャッチャーというポジションだけの特権である。

決勝戦でイチロー選手にタイムリーを打たれた韓国イム・チャンヨン投手は、試合後にこう語っている。
「イチローと勝負したことが、敗因」

その後の報道でも、ベンチのサイン(敬遠ないしは、やむなく四球)が伝わらなかったというようなものも見受けられる。
しかし、そこはそれ。
イチローの出来がチームの出来を左右するのであれば、あの場面で逃げられるものでもなく、鼻っ柱をへし折れば、裏の攻撃でサヨナラへの弾みがつく。
そう思える場面であったし、「韓国野球の敵(前回大会からの遺恨)」イチロー選手を打ち取ることは、大きな意義があったことだ。

ではどっちにしても結果は同じだったのか?
いや、そうは思わない。
あの場面、キャッチャーが城島選手だったなら、ピッチャーに歩み寄り、一呼吸置いたのではないか? とわたしは思うのだ。
それは、ベンチのサイン云々とは別次元の話だ。

韓国のキャッチャーはそれをしなかった。それこそが敗因。

ファールを打ち続けるイチロー選手の「食らいつく闘志」と3安打しているこの試合「今日はボールが見えている」ことを、韓国バッテリーは感じていたはず。
付け加えるならば、あの場面で岩村選手の盗塁に対処しきれなかったのも大きい。

それらの小さな情報とその場を支配している空気。
それを読み取った上でのキャッチャーの采配と間。
インテリジェンスと勝負勘の“なさ”がそこにはあった。

ピッチャーの出来や攻撃の際の勝負強さではなく、キャッチャーの状況判断力と対処能力こそが、この試合を決めたのではなかったか。


Sports * 12:24 * comments(23) * trackbacks(0)

SUPER BOWL XLIII 〜残り2分37秒からの攻防

ピッツバーグ・スティーラーズが第43回スーパーボウルにて、アリゾナ・カーディナルスをくだして、歴代単独トップとなる通算6度目のスーパーボウル制覇を成し遂げた。

前半は本当にこれがスーパーボウル? と思うほど、坦々とそしてのんびり(に見える)ゲームが進む。

唯一の見どころが、前半最後に訪れる。
自陣のエンドゾーンまで押し込まれていたスティーラーズだったが、LBのジェームス・ハリソンがパス・インターセプトから、そのまま走り抜ける。
なんと100ヤードのパス・インターセプト・タッチダウン!!


知らない人もいると思うので説明しておくと、アメリカン・フットボールでは、攻撃と守備を行う選手はまるっきり別にいる。そうして、守備を行う選手というのは、当たり負けしないように、巨漢揃い。

その巨漢が100ヤードを全速力で駆け抜ける。(約91m)
大迫力だ。しかも、相当重いはずなのに、相当速い。


後半は、前半と打って変わって見どころが満載だった。
特に残り3分を切ってからの攻防は、これぞスーパーボウル! という感じ。

中でも圧巻だったのは、カーディナルスに逆転を許した後の、残り2分37秒からのスティーラーズの攻撃。

NFLでは、残り2分の時間帯を2ミニッツ・ウォーニングと呼ぶ。
前半もまさにこの時間にビッグ・プレイが生まれたように、攻めるも守るも危険な時間帯として認識されている。

数々のドラマを演出してきた2ミニッツ・ウォーニングだが、今年のスーパーボウルも例外ではなかった。

残り35秒。
通常の生活では意識しない時間に起こる奇蹟。

スティーラーズのQBロスリスバーガーは、過去に出場したスーパーボウルにおいて、タッチダウン・パスを成功させていなかった。
それはこのゲームにおいても継続中。
かなり苦しい局面だったことは確かだろう。
しかし、最後の最後にタッチダウン・パスを決めて見せたロスリスバーガー。
女神が彼に微笑んだ瞬間だった――。


P.S
日本テレビのダイジェスト版の放送は、スーパーボウルくらいなんとかならないだろうか。
坦々とゲームが進んでいるように見えたのは、もしかしたら地上波で観るから悪い?


Sports * 20:18 * comments(59) * trackbacks(0)

このページの先頭へ